佐藤郁男、由紀子さんご夫妻
秋田県鹿角市
【自休自足Vol.1掲載】
なぜ移住しようと思ったのですか?
私は東京出身ですが、都会は自分のいる場所ではないと感じ続けていました。20代の頃、日本各地を旅していたとき、秋田県の八幡平大沼のユースホステルにいたとき、人との出会いの素晴らしさに気づきました。そこで自分の居場所となるべき宿を作ろうと思い、八幡平をベースに温泉宿の手伝いをしたり、各地のユースホステルを巡ったりしていました。(由紀子さん)
移住先はどうやって選ばれたのですか?
各地を訪ね歩きましたが、八幡平に戻りました。八幡平は長年ユースホステルの手伝いを通して親しんだ地です。場所も人との出会いも、タイミングなのでしょうね。(由紀子さん)
家や土地はどうやって探されたのか教えてください。
以前は別の場所で「ゆきの小舎」営んでいましたが、そこが開発地になったため、現在の場所に移りました。不動産屋さんに相談したわけではなく、自分達の足で探し、縁があってこの地に出合えたのです。(由紀子さん)
どのようにして生活費を得ていますか?
昭和50年に始めた山の宿「ゆきの小舎」の経営です。客足の途絶える冬場は工房で作陶三昧の日々を送ります。ゆきの小舎で使う食器は私の作品です。(郁男さん)
この土地で暮らす楽しみを教えてください。
静かな山と川に囲まれ、山菜、きのこ採りの他、1年中絶えることなく、野山の枝や花々を生けて楽しむことができるのです。(由紀子さん)
これからの目標はありますか?
この生活をするようになって長いため、特に大きな変化は望んでいません。生き様そのものでいえば「生きたな」と実感できるような死に方をしたいですね。(由紀子さん)
この土地で生活を目指す方に一言お願いします。
あれこれ考え過ぎるのはよくないですね。考え過ぎてやらずじまいになることもあるみたいだし。ただ、移り住むのなら、あまり雪が深くないところのほうがいいかもしれません。(郁男さん)



写真:坂本光三郎 / 取材:平沢千秋